6月18日(木) 春繭2009 by まきちあき


右側の二人が長田夫婦。
 

 昨日、春繭が届きました。
 待ちに待った春繭。今年も10キロほど分けていただきました。
 八王子にわずか三軒になった養蚕農家の長田さんは、「今年は気候のせいか繭が小さい」と言っていました。
 それでも春繭は本当に白くて美しい。
 今年は確かに大きさが不揃いだけど、私にはあまり関係ないかと思います。

 長田さんいわく、東京産の繭っていうと見下されるとか。
 私からすると意外。しかも「東京産の現行の繭では特長があまりない」とか、「小石丸など人気のブランド(になってしまった)的な繭をつくったほうがいいよ」とか、いろいろ言われるようです。
 「でもあまり無理しないほうがいいってわかりました」と長田さん。
 つまり、無理して違う繭を作ろうとしても、道具が合わなかったりして結局良い繭にならないということ。

 それで私は言いました、「私にとっては長田さんからわけていただくこの春繭から引いた糸が一番上等で、これなしには織物づくりは今では難しくなっています。健康な繭がほんとうにありがたい。引き方は相変わらずあまり上手ではないけれど、自分が欲しい糸をできるだけ引いて、使い方を工夫します。そして使いきります。本当にありがたいのでこれからもがんばってください!」

 一年に一回のひとときでしたが、やっぱり自分の手で蚕を育てている人の話を聞くのは面白い。
 蚕の習性や、今年はどんなだったか、どんなことが又新たに発見できたかなど。
 毎年一緒に来ていた下の男の子も、小学生に上がったということで、昨日は来ませんでした。もうそんなに大きくなったのですね。
 最近、子供たちは、蚕の糞を乾燥させてそれをレンガの粉に交ぜたりして何か作ろうとしているとか…

 元気な養蚕一家。これからもがんばってくれるといいなあと心から思いました。

 さて私たちは今日も朝から座繰りです。
 ちょうど梅雨にできあがる春繭が白く光っています。

 

さっそく座繰りの真木千秋。


カセから外した春繭の糸。
 

6月4日(木) カディ展前夜 by まきちあき

 
 

白と黒のツートンカラーの手提げバッグ
「パンダバック」と呼ばれています。
   飾り付け、無事終了。
 曇り空に、なんだかすかっとするような、色あざやかなカディが店いっぱいに並びます。

 印象としては、赤系がかなり充実しています。前にもお伝えした、2色で切り替えてつくっている、バルーンスカートやワンピースなどとてもかわいいです。定番のベージュやこげ茶などもわりとそろっています。黒も少しあります。

 う〜ん、けっこう選びごたえがありそう。

 並べてみると、やっぱりカディの楽しさがあって、るんるんるんるん、と言う感じ。

 1階はほとんどすべてカディとストール。
 2階にはMakiの春の服とインテリアの小物などなど。

 今日は「竹林」敷地内の竹の葉はきからはじまって、よく働いた1日でした。

千秋

   
     
   
 
   
 



 

 


5月15日(金) 明日から青山展 
by まきちあき

 明日16日から21日まで6日間、外苑前のクレアーレ青山で展示会
 朝から4人で展示作業です。

 クレアーレの方々はとてもゆったりしていて助かります。
 展示時間が切れてあわただしくしていると、「いいですよー。思う存分気が済むまでやってください」など優しい言葉をかけていただいて、ほっとしながらなんとか終了。

 窓が曇りガラスなので、スペースの光はやさしくて明るく、色や素材を見るのに好適

 つい数日前に入荷した初夏の新作のストールや服も、頑張って仕上げして、間に合わせることができました。かなり充実した品揃えです。
 真南風(まあぱい)の服も、西表島で染まった大きな布とともに展示しています。

 みなさんのお越しをお待ちしています。
 
(写真クリックで拡大)
   


新旧のスタッフが奮闘。服も充実


だいぶカタチになってきました
 
 

4月24日(木) 染めワークショップ by まきちあき  
     今月15日に開催された染めのワークショップ。
 当日は雨上がりの晴天でした。
 遠くは新潟からの参加もあって、みなさんととても熱心で楽しそうでした。

 今回は初めての糸染めです。
 タッサーシルクと赤城のザグリ糸という二種類の糸を用意しました。
 タッサーは野蚕、赤城は家蚕。それぞれに特長のある糸です。

 布とは違う糸使いは難しいところもありますが、みなさん積極的に取り組んでいました。
 ただの糸染めでなく、染めを通して糸をよりよく知って下さったのではないかと思います。

 笑い声、歓声が響く、和やかな昼下がりでした。

もっと詳しく知りたい人は、戸嶋令子さんのブログを参照。
 
 
   




4月14日(火) 「はなやぐ色・おいしい色」展
     
   明15日から24日(金)まで、竹林Shopにて「はなやぐ色・おいしい色」展が開催されます。

 色を見て、感じて、楽しんでもらえるような展示を工夫してみました。
 入り口に立つと、カラフルな染め布が漆喰の壁に象徴的に吊されています。
 その前の広いスペースには、いろいろな彩り豊かな新作のストール。
 一目でたくさん見渡せるようになっています。
 
 漆喰の壁の下の棚には、真木テキスタイルスタジオが使っている染料植物そのものが小さなグラスに入って展示してあります。
 
 
   シェフのラケッシュがグリーンチャツネを作っているところ。
 全身を使って野菜やハーブをすりつぶしています。道具は本国から持ってきた石の道具です。
 本人談「私よりお母さんのほうが上手です」
   
       
   

 明日の染めワークショップの煮だしに使う燃料を竹藪から運ぶ。
 現在大雨ですが、竹は多少湿っていても燃えるので便利。

     

2月3日(火) 2月の竹林
 2月の竹林は、ちょっと寒いし、カフェも休みだし、いつもより遠く感じられるかもしれません。

 
 冬物がだいたい3〜4割引。
 コート、ジャケットなどの羽織れるものを中心に、パンツも少々あり。
 まだまだ寒いので、しばらく重宝するはずです。
 タッサーのタンクトップ、ブラウス、カディーなども半値以下。
 春に向けてこの機会にいかがでしょう。
 生絹の手編み帽子(3000円〜)もあります。

 今回の目玉は、グドリのジャケット、スカート、座布団など。いずれも半値以下。インドのアンティークサリーを何枚か重ねて刺し子した布からできています。全部一点物なのでお早めに!
 (右下写真の手前・クリックで拡大)

・月火休み
・カフェは2月いっぱい休み。
 (お茶くらいは出ます)


1月13日(火) ハギレ市の風景 
by まきちあき
 10日から始まった端裂市。
 寒い中、初日からたくさんの皆さんがお見えになりました。
 とても熱心に端切れを選び、さて何をつくろうかと触ったり、重ね合わせてみたり、見比べてみたり…。

 私たちも楽しく2009年のスタートを切ることができました。
 なんだか、経済が悪いことを忘れてしまいそうな、クリエイティブなエネルギーに満ちています。
 端切れまでこんなに喜んでくださることに感謝しています。

 作ることって本当に楽しいですね。
 またみなさんが端切れなどで作られるものを、いつか見せていただけること楽しみにしています。
 下写真は竹林ショップの前に飾ったボケの花。
 その花瓶の中の水が一日、溶けませんでした。
 こんなに寒いのにたくさんの方々が来竹され、店の中は元気いっぱいです。
 時々窓を開けて風がほしいくらい、活気のある1、2日目でした。

 端切れ市は金曜日までですが、その後もしばし、端切れ&福袋はお店に並ぶと思います。
 ご都合に合わせてご来店ください!

 なお、カフェは1月25日〜2月いっぱい冬休み。Shopは1月も2月も平常通り開いています。


1月8日(木) もうじきハギレ市

 あさっての10日(土)から、新春恒例の端裂(ハギレ)市
 昨年一年の営みの中から生まれてきたハギレを、みなさんに役立ててもらおうというもの。
 毎年楽しみに来てくださる方々も多い。
 母屋の廊下には、ハギレや福袋たちが、今や遅しとみなさんの到来を待っている。
 火の気のないところだから、冷凍保存という感じで新鮮さが保たれて良い。
 (もともと悪くなるもんじゃないが…)

 みなさんしっかり日時を把握しているせいか、静かなのだ、この二日間ほど。
 昨日から店を開けているんだけど、ほとんど休業状態。
 カフェも10日からだし。
 あんまり静かだから、店内照明すら点けていない。

 いや、決して、やる気がないわけじゃない。
 こういうご時世だから、無駄を省こうという意識が働いているのだ。
 私なぞは、青山店時分から、静かな時の無駄な照明が気になって仕方なかった。
 良く言えばエコ、悪く言えば貧乏性というわけ。
 しかし何と言っても、健全なる地球あっての Maki Textile Studioなのである。

 最近はそういう意識も徐々にスタッフの間に浸透してきて慶賀の至りである。
 だから、みなさんご来駕の折、もしShopが暗かったとしても、決して諦めてはいけない。
 母屋にまわって一声かけること。
 盆暮れを除き、必ず誰か居るはずである。
 スタッフの機嫌が良ければShop休業日でも開けてくれるかも。
 (しかし保証の限りではない)
 (なお、Makiの福袋は初日で売り切れるという性格のものではないのでご都合にあわせゆっくりどうぞ)


1月1日(木) 新年のご挨拶

 明けましておめでとうございます。
 みなさん、どんな新年をお迎えですか。
 真木千秋は東京小金井、私ぱるばは信州上田。それぞれ実家で両親ともども年を越しました。
 ここ上田は、年末からずっと晴天続き。
 今日も早朝は氷点下6度まで冷え込みましたが、陽光にあふれた元旦でした。(右写真は当家の南天)

 TVニュースを通じて、世の流れが伝わってきます。
 百年に一度の金融危機ということで、この寒空の下、多くの人々が職を失い困窮してるようです。
 真木テキスタイルでも昨年から今年にかけて、何人かの顔が変わりました。

 たとえば、二年前に武蔵野美大大学院を修了して加わった服部謙二郎。
 今年から南米ペルーの美術館に勤めるとのことで、先週Makiを去りました。
 それぞれ自分の道を歩んでいます。

 MakiもMakiの道を行く。
 さて、今年の道はどんなでしょうか。
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