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竹林日誌 10前/09後/09前/08後/08前/07秋/07夏/07春/06秋/06夏/06春/05秋/05夏/05春/04秋/ 04夏/04春/03秋/03夏/03春/02後/02前/01/99-00/「建設篇」
7月5日(日) あいうえおわり |
7月6日(月) 夏の綿服とBGM 編集中にひとつ、面白いことに気がついた。 |
7月23日(木) 祝日のインド大使館 |
7月29日(水) 真木千秋・インド到着 |
7月31日(金) 用務員の8月 |
8月5日(水) 真木千秋、ganga maki 工房到着 教訓 |
8月11日(火) 代替田舎 |
8月21日(金) 葉山にafa真砂三千代スタジオを訪ねる
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8月23日(日) afa展のランチ「プレヤッサ」 |
8月24日(月) ニューノーマルな展示会準備
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8月27日(木) 空中用務員 |
9月1日(火) 日印二元中継 真砂三千代×真木千秋 |
9月6日(日) タカキビもろこし高梁 |
9月13日(日) マスクと種痘 |
11月20日(金) 織師サジャッドの帰郷 |
11月19日(木) 執念の四ポケットシャツ |
11月17日(火) 世界の藍 |
11月14日(土) 広徳寺の銀杏 |
11月11日(水) 落葉作戦 |
11月2日(月) 絲つなぐインスタライブ |
10月29日(木) 藍の蜜 |
10月26日(月) 本日のインスタライブ利用法 |
10月19日(月) インドの奇跡!? 毎朝、とあるグラフをチェックすることが日課になっている。 インドの日刊紙Times of India電子版に掲載されているインドのコロナ感染者数グラフだ。 真木千秋がインドに渡航したのが7月29日。当時は感染者総数が百万を超え、日々の感染者数も毎日5万ほどであった。日本と比べるとものすごい数字だ。人口が日本の十倍強であることを割り引いても、やっぱり多い。 ただ、ganga maki 工房のあるウッタラカンド州は、インドでも感染率の低く、また工房は国立公園に程近い自然の豊かなところにある。ここ竹林スタジオと似た立地なので、まぁ、武蔵五日市と同じくらいの状況なのでは⋯と思っていた。 それでも日々増加する感染者数には、心中穏やかならざるものがある。9月の中頃には毎日9万人台の後半になり、10万超えも時間の問題かと思われる。いったいどこまで行くのだろう? ところが、それから異変が⋯。伸びが止まったのだ。過去にも同じようなことがあったので、どうせ一時的なものだろう、と思っていたところが、グラフはそれから下降していく。 そして、それから一ヶ月。今朝の数値は5万5千人にまで下がる。そしてTimes of Indiaには「インドのパンデミック、2月末までに落ち着く可能性も」という記事が掲載される。 それによると、インド政府のコロナ専門家会議が昨日、報告書を公にする。 その中にはちょっと驚くべき数字が見られる。たとえば、インド全体でコロナに対する免疫を持っている人が全体の30%。人口換算すると4億人ということになる。公式の感染者総数は今日現在で755万人だから、その50倍以上の人々が何らかの形で感染したということか。 |
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10月11日(日) NHK放映顛末 |
9月29日(火) NHK・BS1でインド工房紹介 |
9月28日(月) 藍の生葉染 2020 |
9月23日(水) タデ食う山羊 |
11月21日(土) ガジュマルで染める |
11月23日(月) ハギレ市用ウールのタテ糸づくり |
11月25日(水) 芭蕉の森 |
11月26日(木) 織り出し |
11月27日(金) 機(ハタ)の上で作る衣 |
11月28日(土) 牧童職人マンガル |
11月30日(月) 印度婚姻事情 |
12月1日(火) ウール織物の仕上 & うめだ阪急 |
12月2日(水) ウールを打擲する |
12月3日(木) チャイ・タイム |
12月4日(金) 手織ジャカード機 |
12月5日(土) つなぎ布 |
12月17日(木) 2021ハギレ&反物市 |
12月20日(日) インドの奇跡!? その2 |
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12月23日(水) 令和の小修理
竹林母屋。
文政年間の建築だというから、もう二百年近く経っているわけだ。
古い建物だから、ときどき手を加えないといけない。
先日気づいたのが、二階の網戸。これはさすがに江戸時代ではないが、少なくとも二代前の昭和モノ。前の入居者であった東芝府中が設けたものか。端っこの方から剥がれてきている。それから、皆さん気づいていたかどうかわからぬが、木枠に白っぽいプラスチック板が張ってあったりして、見てくれもイマイチであった。それで大工さんに頼んで新調する。
非常にマイナーな修繕なので、おそらく誰も気づかないとは思うが⋯。
ハギレ&反物市を控え、用務員ぱるばも小径にウッドチップを敷設するなど、環境整備に努めている。
次回お越しの節は、先日ご紹介の竹垣ともどもよろしく。
12月30日(水) 2020年を回顧する
ホント、たいへんな年であった。
創業三十有余年で一番たいへんだったかも。
弊スタジオはインドと日本で稼働しているので、それぞれの事情を抱え、複雑さも二倍であった。
私(ぱるば)は今年(2020年)1月中旬から一ヶ月程インドに滞在していたのだが、当初はほとんど感染者も存在せず、対岸の火事であった。
その後、徐々に感染が拡大。そして3月22日、まだ感染率が日本よりずっと低い段階で突如、インド政府は全土ロックダウンを敢行。ganga maki 工房も以後1ヶ月半ほど操業停止を余儀なくされる。真木千秋も3月25日、這々の体で日本帰国。
ただ、工房のあるウッタラカンド州はインドでも感染率が低く、ロックダウンも早めに解除される。5月初旬のこと。とはいえ、当時は日本が非常事態の真っ最中だったこともあり、しばらくは半分くらいの稼働とする。インドも外国人の入国を禁じたので、真木千秋も日本から遠隔でものづくりを行わざるを得ない。
インドの外国人入国禁止が少々緩和されたのが7月下旬。ただ、特別の事情がある場合のみだ。そこで、懇意にしてもらっているインド航空の助力も得ながら、インド大使館にかけあい、「インドの弊社工房40人の雇用がかかっています」と愁訴し、やっとのことでビザを取得する。そして、7月29日、インド航空の「インド国民退避便」に便乗し、約四ヶ月ぶりにインドに戻る。同便に搭乗していた日本人は、現地赴任の外交官と真木千秋二人だけだった。以来、12月初旬の帰国まで約四ヶ月、インド工房でスタッフともども布衣づくりに励むのであった。その間、自家栽培インド藍灰汁発酵建てや墨染め、ガジュマル染め、芭蕉糸づくりなど、様々な新しい試みにも挑戦する。
インドの感染状況は、ちょっと興味深い展開を見せている。春から夏にかけて感染者数はうなぎ上り。一時はアメリカをも抜き、日本でもしばしば報道される。ところが、9月17日にピークを迎えた後、感染者の数は基本的に減少の一途を辿っている。昨日(12/29)の新規感染は約2万人で、ピーク時の5分の1ほどだ。人口比からすると現在の日本より低い。もしかしたら集団免疫に近い状態ではないかという希望的観測もある。弊工房の稼働も現在、コロナ前とほとんど同じくらいの水準に回復している。
一方、こちら日本の真木テキスタイルスタジオは、インド以上にしんどかったかも 。
ご存知の通り、疫病下の巣ごもり、外出自粛によって、繊維衣料業界は大きな打撃を蒙る。弊スタジオは分野的には美術工芸なのであるが、販売は衣料品が主であるから状況は同じだ。
特に春先の百貨店展示会は目も当てられない有様であった。 (同じく大打撃であった宿泊、旅行、飲食業界には、GoToトラベルとかGoToイートとかがあったが、GoToウエアというのは検討すらされなかったし⋯)
それでいろいろ悪足掻きするのであった。 たとえば、ネット販売。以前一度やってみたのだが、あまり上手くいかなかった。しかしそんなことも言っておられず、試行錯誤でなんとか運営している。
そして、政府行政や銀行の様々な援助⋯。しかし何より、ご縁のあるみなさんの暖かい支援。これが有難かった。感謝!!
お陰でなんとか年を越せそうである。
さて、きたる2021年はどうなるのであろうか。
インドは何となく、最悪期を脱したような気分になっている。
しかし、今朝の新聞によると、イギリス由来のウイルス新変種がインドでも確認された由。真木千秋は1月6日に再びインドに向かう予定であるが、また外国人入国禁止ってことにはならないか。日本では既にそうなっているし。
そして第三波のまっただなかの日本は??
欧米ではワクチンの接種も始まっているが、その効果のほどは??
来年もしばらくは薄氷のスタジオ運営を迫られそうである。PS
そういえばこのページもそもそもは「絲絲雑記帳」というタイトルで、新井ラマ(淳一)師にもご愛読いただいたりしていたのだが、春あたりから「絲絲奮戦記」と改称。今ご覧のページは2020年後半部であるが、2020年前半部を見返すと、のどかな年初から、悪疫発生、非常事態宣言など、刻々と変化する状況と弊スタジオの悪戦苦闘ぶりが生々しく伝わってくるはず。早く元の「雑記帳」に戻したい!